ブックメーカーの違法性について
オンラインギャンブル先進国イギリス
イギリスではブックメーカーやオンラインカジノのサイトの運営は法律で認められています。
したがってイギリス在住の人がイギリス政府が認可したギャンブルサイトで賭けに参加することは当然ながら合法という事になりますね。
一方、日本でギャンブルサイトを運営することは違法となっています。
ここで疑問がでたと思いますが、日本のようにギャンブルサイトが認められていない国の在住者が、ギャンブルサイトが合法の国のサイトで賭けに参加することが違法ではないのか?という点です。
結論から言うとこの行為自体を明示的に禁止する法律、判例は現時点では日本にはありません。
日本から外国のブックメーカーへ参加するのは違法か?
日本の刑法では、賭博罪が適用されるのは日本国内だけなので、日本人がラスベガスのカジノへ行って、そこで賭けるのは合法です。
しかしオンラインギャンブルのように「日本国内から賭けを申し込む」「それを海外の合法サイトが受け付ける」という構図になると、賭博行為の一部が日本国内で行われているため、法に抵触する可能性がないとはいえません。
オンラインギャンブルの歴史は1990年代にはじまり、およそ20年を経過していますが、自宅のパソコンやスマートフォンから、ブックメーカーやオンラインカジノに参加して逮捕・起訴された事例は存在しませんが、これは現行の賭博禁止法がネット社会を前提とした法律ではないため、裁判にかけたとしても必ず有罪となる確証がないので取り締まりを見送っている状態と考えることもできます。
言うまでもなく、日本において合法か違法かを最終的に判断するのは、政府でも警察でもなく裁判所ですが、現時点では裁判で争われたことがないため、裁判所はどちらとも言っておらず、これがオンラインギャンブルがグレーゾーンとされている理由です。最終的には個人の責任による判断に委ねられています。
法律で取り締まるのが難しいのならお金の流れを制限してしまおうという動きがあり、現在では日本で発行されたクレジットカードではギャンブルサイトに入金できなくなっているなどの対策が取られています。
これらは日本の銀行やカード会社などの金融機関が自主規制をかけていると思われますが、この点については、「ネッテラー」というイギリスの決済サービスを経由すれば主に銀行振込などの方法でブックメーカーへの入出金が可能です。
ブックメーカーへ直接質問してみました。
当サイトで紹介しているブックメーカーにメールで問い合わせててみたところ、「日本からの参加については制限していないが、合法か違法かの判断はお客様の国の法律専門家などに相談してほしい。」という回答を頂きました。
ギャンブルサイトとしては合法か違法かの判断はしないというスタンスのようです。
現在までに日本から合法国のギャンブルサイトに参加して逮捕・起訴された事例はありませんが、最終的には個人の責任による判断に委ねられています。